インドで初めて
お昼ごはんを食べたときのこと
広々とした店内で、
騒々しい外の雰囲気とは別世界の
白人の方に人気の
オーガニックレストラン。
やっと静かに食事ができる~
と一人で4人掛けのテーブルに座り
オムレツとバナナラッシーを注文し
ゆったりとした気分で
街行く人を眺めていると、
インド人の男性2名が
私のテーブルに座ってきた。
店内は空いているテーブルがあるのに
わざわざ私のテーブルに
座ってくるなんて、
「この人たちあやしい??」
と疑いまくり、自意識過剰の私。
2人は隣どおしに座りながら
何やらとっても大きな声で
話をしている。
そんなに近くに座っているのに
声張り上げんでも良かろうに…
そして、私がオムレツを食べていると
とても不思議そうに
「それは何だ?」
とたずねてきた。
チーズオムレツだよと
返答すると、
また2人は話始める。
なんなんだ?
インドにはオムレツという料理は
珍しいのか?
と???となりながらも食事を続ける。
今度は2人が注文した料理が出され、
二人で仲良くシェアして食べている。
上手に右手を使って
何やらよくわからん料理を
美味しそうに食べている。
私も聞いちゃえーと
勇気を出して
二人が食べている料理が何かをたずねると
「マライコフタ」という料理らしい。
カシューナッツとココナッツミルクをつかった
煮込み料理で、
なんとかかんとか、と説明してくれる。
そして、「食べてみろ」
とすすめてくる。
いきなり初めて会ったインド人の
しかも食べかけのものを
いただくことはしませんよ、
と心で思いながら、
大丈夫です、ありがとう
と答えると、
「君はこのマライコフタはどんな食べ物で
どんな味がするのか、
説明を聞いて
それで理解しようとしているのか?
思考で味を知ろうとするのか?」
と結構真剣な顔で言われた。
なんだかとても深い一言。
今まで何でも頭で考え
判断してきた。
でも今はいろんな経験をしたいんだ!
って思ってインドにやってきたのに。
なんだかインドにきて初日に
大切なことをインド人のおじさん方に
教えてもらっているような気持になった。
遠慮なく、彼らが食べていた
マライコフタという料理を口にしてみた。
スパイスが効いているけど、
カシューナッツとココナツの
甘味も出てて
メチャメチャ美味しい~☆。
しかもジャガイモ?のような
芋を揚げたコロッケのようなものも
入っていた。
見知らぬ私に自分たちの食べ物を
食べさせてくれた
インド人のおじさんたち、
ありがとう。
あれから私はマライコフタのファンになりましたよ。
その後インドに滞在してわかったのが、
インドでは相席は当たり前。
おじさん全然あやしくなかったです。
しかも私がいた
リシケシュという町は
ベジタリアンの街なので
卵料理を出さないお店も
多いのだとか。
そんなところで
オムレツなんか食べてたから
オジサンは不思議に思ったんだろうね。
(今考えると観光客っぽい格好
をしたおじさんたちだった)
初日から面白い出会いでした☆
他のお店のマライコフタ
かなりはまって
いろんなお店で
食べてました。
かなりガッツリ
お腹いーっぱいになる
お食事です。